図書除菌機(以下、リーバ)を使うことで、4つのメリットが本当に可能になったのか、前回に続き、松沢小公式マスコットキャラクターたちと見ていきましょう。今回は「③子ども自身の関心に従って、制約なく「調べ学習」を発展させていくことができる。」と、「④きはだ学級では、児童が読みたい時に除菌済みの図書を手にすることができる。」です。
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校舎の中を歩いていると、いろんな所でブックトラックをみかけるよ。
そうだね。本は重いから、移動できる本棚はとっても便利なんだ。
ほら、あそこにも置いてあるよ。見に行こう!
うん。各学年の調べ学習で使う本が並べてあるんだぴょん。
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調べ学習で使う本の状況
調べ学習で使う本は、ブックトラックに並べて、各学年の廊下に置いてあります。もちろん、リーバで除菌済みの本です。
学習で使っている間は、クラスごとにリーバで除菌はしていません。学年をまたがないで使用する、学校外へ持ち出さない、手洗いを徹底する、以上の観点から除菌は必要ないとのことでした。
リーバがなくても調べ学習は問題なく進められていることがわかりました。
きはだ学級にも、ブックトラックが置いてあるよ。
本当だ!見に行ってみよう。
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きはだ学級で読まれる本の状況
きはだ学級では、司書さんが選んだ本(30~40冊)をリーバで除菌してからブックトラックで運びます。
リーバ導入前は、運ばれてきた本を手作業でアルコール除菌していたとのこと。今は、除菌されているので、本をすぐに読むことができます。
移動時間などの問題で図書室での除菌が難しい場合は、これまで通り支援員の先生が拭き取り消毒を行っています。
リーバだけでは対応できないケースもあることがわかりました。
ふれあいルームの状況
そうそう、ふれあいルームにも、ブックトラックがおいてあったよ。
そうだね!これで全てのブックトラックを発見できたぴょん。
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ブックトラック
ふれあいルームの本は、ブックトラックで図書室に運び、リーバで除菌しています。
さて、これまで3回にわたり、リーバを導入したことで、子どもたちの読書の世界がどのように変わったかを見てきました。4つのメリットは完全ではない項目もありましたが、全体的には恩恵を受けることができているのではないでしょうか。
11月1日の朝礼で、校長先生はこのようなお話をされていました。
小さい頃に読んだ本は一生心に残るものです。1年間は365日で約52週間。1週間でだいたい1冊読むとして、1年間で読める本の数は約50冊です。小学校6年間では、300冊しか読めないのです。
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「十五少年漂流記」
PTA会員の皆さまのご協力により実現したリーバの導入で、子どもたちが1冊でも多くの思い出の本に巡りあえればと願っています。
第4回へつづく