【コロナ禍の図書室事情 ~解決編~】
前回までのあらすじ コロナ禍の影響を受け、以前のようには図書室の本を借りられない子どもたち。学校は、子どもたちが本ともっと触れ合えるようになる方法を思いつくものの、予算の都合で実現できず、頭を抱えていました。一方PTAでも、先々に多くの繰越金を残すより、今困っている子どもたちのために何かすべきではないかと悩んでいました。
ねぇピタ松、前回、子どもたちは学校の図書室の本を家に持って帰れないって話をしてたでしょ。でも、図書室の本を学校で読むことはできるのに、どうして家に持ち帰って読んではいけないの?家で読んだ本も、同じように2日間置いておけば、また貸し出しができるようになるんじゃない?
そうだね、もし家庭でも学校と同じようにしっかりと感染症予防対策がとられているなら、校内だけで読まれていた時と同じような対応で十分かもしれないぴょん。
(ドキッ!) えへへ、そう言われると、学校にいる時みたいにしっかり手を洗ってから読んでないかも。
そうだろ~。
うわぁ、びっくりした!校長先生、また出てきたの?
おいおい、「また」とはなんだ。学校図書館の館長は、この私なんだよ。だから、家庭への貸し出しを復活させるためにも、私が児童や保護者に対して、「図書室の本は安全ですよ、安心して読めますよ。」と自信を持って言える方法を考えているんだよ。
手洗いひとつとっても、やはり学校と家庭とでは環境の差があるからね。校長先生が、より確実な安心材料が必要だと言うのもうなずけるぴょん。
なるほどねー、このままではダメということはよく分かったよ。でも、より確実な安心材料なんてどうやったら作れるのかなぁ?あ!もしかして、それが前回校長先生の言っていた「いい方法」なの?
その通り!図書除菌機を学校に置けたら、目で見てわかる安心感と科学的根拠に基づいた安全性が手に入るんだ。それに、返却された図書を本棚に戻すまでに必要な時間が、2日から30秒へとぐっと短くなるんだよ。
図書除菌機?初めて聞いたけど、なんだかすごそう。それがあれば、学校の本をおうちに持って帰れるようになるし、お友達が返却したばかりの本もすぐに読めるんだね。新しく入った本は人気があるから、待機時間がなくなるのはうれしいなぁ。
そうだね。でも嬉しいのは子どもたちだけじゃないんだよ。前回、PTAの繰越金の話をしたのは覚えてる?繰越金となるはずだったお金を使うことで、今いる1年生から6年生の子どもたちの学習環境が良くなれば、今年度PTA会員の家庭に活動費の一部を還元できたことになるよね。これは、よりよいPTAの在り方を考えてきた執行部にとっても喜ばしいことぴょん。
みんなが笑顔になれるなんて最高!だけど、図書除菌機ってどんなものなのか、全然イメージが湧かないよ。詳しい機能をもっと教えてほしいな。本当に除菌効果があるのかとか、新型コロナウイルスにどう作用するのかとか。あと、かえって何か悪い影響が出たらイヤだなぁ。それに何より、いくらするのかを知りたいよ。
そうだね。図書除菌機にはいくつか種類があって、販売業者もいろいろあるんだ。ここは誰でも読めるブログ記事だから、特定の会社について詳しく書いて宣伝のようになってしまっては、PTAの趣旨に反するでしょ。だから、具体的な考察や値段について知りたい松沢小学校関係者の方は、下に載せた資料の「図書除菌機について」を読んでね。もちろん、ここまでの経緯もより深く書いてあるぴょん!
第3回へつづく!